2022年11月度学習会のご案内

・日時:11月26日(土)13:30~ (菜の花ホール)
・報告: 第16回 KHJ全国大会 in 兵庫「ひきこもりから、私たちの未来を考える」
兵庫県大会で発表された内容についてのご報告と、これからの私たちの考え方について、参加者の皆さんで情報を共有しあいたいと思います。
・グループミーティング
小グループに分かれて、お互いの様子や意見交換など、当事者家族・支援者達のゆるやかな懇談のお時間です。ご参加は自由です。

<11月のおたより>
KHJ全国ひきこもり家族会連合会では、年に一度全国大会を行っています。今年は先日5~6日の2日間にわたり兵庫県姫路市で開催されました。今年の大会テーマは「ひきこもりから、私たちの未来を考える」です。
長引くコロナ禍を経て、私たちは何を大切に生きていくのか。どうしたら「それぞれが望む幸せに寄り添う」ことができるだろうか。一人ひとりが、その人らしく生きていくための選択、新たな支援のあり方を、私たちのめざす「未来」とともに考えたい…そんな思いが込められた今回の大会でした。開催地の兵庫県は、2014年に県内5ヶ所に「兵庫ひきこもり相談支援センター」の支所を設置し、19年にはひきこもり早期発見やきめ細かな支援のための「総合支援センター」を開設、さらに20年度より「ネットを活用した居場所」事業を開始して現在まで16か所での実施が決まっています。また、全国で中核市初の「ひきこもり相談支援課」を保健所内に開設した明石市など、こうした先進的な取り組みが紹介されました。
2日目の分科会では「ひきこもり基本法」について、「居場所の取り組み」について、「情報通信技術を活用した新しい支援のあり方」について、「8050等の諸課題」についての各テーマで、実践に根差した意見交換が活発に行われました。
 なお、来年の全国大会は千葉県が開催地と決まりました。KHJ支部のある千葉市と館山市の家族会が運営の一端を担うことになっていて、すでに準備が始まっています。

2022年10月度学習会のご案内

<10月度学習会>
・日時:10月30日(日)13:30~ (菜の花ホール)
・講演:「不登校から8050問題 大切な親のすべきこと」
 講師 藤江 幹子先生
・質疑応答
<講師プロフィール>
一般社団法人SCSカウンセリング研究所シニア・カウンセラー、認定心理士、NPO法人KHJ千葉・なの花会理事長/元私立中学高校スクールカウンセラー (共著)新.困った子ほどすばらしい【ハート出版】
<講演レジメ>
1。不登校・ひきこもりはエネルギーが少ない状態
2。エネルギーが上がるためには?
3。不安な状態からから安心の方向へ
4。エネルギーが出てきたら(希望⇒ 意思⇒ 目的)
5.80・50問題の人に必要なこと
6。動かすこと、動くことよりもっと大切なことは?
7。愛の貯金を殖やす(愛は貯金できる)
肯定的ストローク否定的ストローク
陽性のストロークと陰性のストローク
条件付きストロークと無条件のストローク

<おたより>
 一昨年(2020年)1月に南房総の地で初めて「ひきこもり家族会」がスタートし、昨年10月には独自のNPO法人として「あわの風」が発足、以来、1年間の活動実績を経て迎えるのが今月30日に行われる第1回目の通常総会です。正会員をはじめ支援者の方々のご協力を仰ぎながら、ようやくたどり着いた一里塚という思いです。
一里といえば、そのむかし街道を旅する道しるべとして1里(約4km)ごとに塚が盛られ、そこにはたいてい樹木が植えてありました。移動の距離を測る目安として、旅人は一里塚、一里塚と、ひとつひとつ追いながら目的地を目指していたそうです。
一方その行き着く果ては「千里」に言い現わされます。「千里の行も足下より始まる」(千里の道も一歩から)「一潟(しゃ)千里」(一気に激しく流れ走る川)「薫風千里」「悪事千里を走る」など。人には、それぞれ目安としての「一里塚」があり、その先に目的地(ゴール)があります。「千里眼」などと言いますが、なかなか自分の行く末を見通せないのが凡夫でもあります。ゆえに、ともかくも「いつか、どこか」でなく、「いま、ここで、私が」と決意して愚直に歩みを進めることを日課にしていこうと思います。
さて、今月の月例会は「不登校から8050問題 大切な親のすべきこと」をテーマといたしました。1周年記念の講演を行って頂きますのは当法人の副理事長でもあり、長年KHJ千葉県なの花会の代表としてひきこもり支援を続けている藤江幹子先生。発足当初から何度も館山での学習会で担当講師お願いしてきました。
皆様のご参加をお待ち致しております。

2022年9月度学習会のご案内

9月度学習会

       音楽療法士 上滝 司 弾き語りのひととき

  今月の例会は、音楽のチカラを生かして心身の健康の回復・向上をはかる「音楽療法」を体験します。まだしばらく続く今の暮らしの中で、心や気持ちが疲れたときのリフレッシュ方法を一緒に学びましょう。
上滝(こうたき) 司(つかさ)氏プロフィール

懐かしいメロディに聞き入る参加者

1960年沼津市に生まれる。ピアノ教師だった母に育てられ、4才の頃から様々な楽器に親しむ。16才より各種音楽グループ、バンドに参加、吹奏楽、管弦楽、各種伴奏を経験。28才の時に視力障害を発症しリハビリと療養生活に入る。36才の頃より高齢者施設、作業所、精神科病院で音楽レクリエーション、音楽療法の実践を開始。41才で音楽療法の基礎を正式に学び、音楽療法士となる。50才のときピアノ調律実地訓練を受ける。
現在は居住地の横浜を中心に、医療機関、福祉施設、自治会などでの演奏活動を続けるかたわら、横浜市内の地域生活拠点で語らい電話相談員のボランティア活動にも取り組んでいる。ご本人の幼い頃からの家族問題の葛藤などを通して、独自の家庭観も語られる。
<所属研究機関>
・アルコール関連問題研究会関東甲信越分科会、日本アルコールアディクション医学会、依存症関連学術大会にて音楽療法実践報告を発表(「物質使用障害に対する音楽療法の試み」等)

・日時:9月24日(土)13:30~ 場所:菜の花ホール
・音楽療法士 上滝(こうたき) 司(つかさ) 弾き語りのひととき
(演奏のほかに曲当てクイズやナンバーコール、合唱などもあります。)
・グループミーティング

<おたより>
秋の訪れを感じる時…空の色、雲の形、陽の短さ、落ち葉、稲穂、虫の鳴き声、句の食材、衣替え…厳しい暑さを耐えてきただけに、身の回りのほんの少しの変化に季節の移り変わりを感じ取ります。秋は間違いなくやってきたのです。
「冬は必ず春となる」
鎌倉時代に活躍した日蓮は、迫害の中で門下に数多くの励ましの手紙を送っています。
その中の一人 妙一尼御前(みょういちあまごぜん)は苦難の中で夫を亡くし、まだ幼い病気の子らを必死に育てながら、純粋な信仰をつらぬいていたといいます。手紙には「厳しい冬も、やがて必ず春となるように、あなたも必ず苦難を乗り越えることができますよ」と綴(つづ)られています。
人生には、暖かな春のように幸せなときもあれば、冬のように、つらく苦しいときもある。冬が秋に逆戻りすることは絶対にないし、冬がずっと冬のままでいることも絶対にない。ひとたび厳しい状況に立たされると、人はその苦しみに終わりがないと思ってしまう。しかし、あきらめなければ、そして一歩ずつでも歩みを止めなければ、必ず希望の春はくる…その教え通り、彼女は悲観も感傷もなく、ひたすら精進しました。
「冬は必ず春となる」のだと。
今月お招きしている講師の上滝(こうたき)さんは、28歳の時に視覚障害を発症しましたが、その宿命ともいうべき障害を使命に変えて、現在は音楽療法士として活躍の場を広げています。今回ご縁があって私どもの家族会に繋がっていただくことができました。日ごろ苦労されているご家族の少しでも癒しになればと、館山に来られることを楽しみにしています。できることならおうちのお子様にも声をかけてみてはいかがでしょう。たとえ断られても、それを対話のきっかけとしてみるのもよいかもしれません。

 

2022年7月度学習会のご案内

7月度学習会

・日時:7月31日(日)13:30~ (菜の花ホール)
・テーマ:「精神科医が診るひきこもりについて」 鎌倉メンタルクリニック 渡辺克雄先生
・質疑応答
<講師プロフィール>
精神保健指定医 精神科専門医、指導医、日本医師会認定産業医(鎌倉医師会所属),聖マリアンナ医科大学出身 医学博士 ・所属学会:日本精神神経学会、森田療法学会、日本心療内科学会、芸術療法学会、臨床美術学会

<おたより>
近代看護の母といわれるナイチンゲールは、「よい看護婦について」こう語っています。
「患者に向かって、どう感じているか、どうして欲しいか、といった質問などめったにしない」。「患者の顔に現われるあらゆる変化、態度のあらゆる変化、声の変化のすべてについて、その意味を理解《すべき》なのである」。(『ナイチンゲール言葉集』現代社)

ナイチンゲール病棟といわれた治療空間

さらに続けて、「もしあなたが観察の習慣を身につけられないのであれば、看護婦になるのをあきらめたほうがよいであろう。なぜなら―それはあなたの天職ではないからである」。
かつてウクライナ領だったクリミア半島(現在ロシアが実効支配)で起きたクリミア戦争当時(1853~1856年)。次々と死んでゆく傷病兵のニュースを本国のイギリスで伝え聞いた彼女は、自ら38人の看護婦隊を編成し、野戦病院へ志願していきました。赴任した病院は、鼠(ねずみ)や虱(しらみ)、ばい菌などが蔓延する劣悪な環境で、次々と運ばれてくる傷病兵はその傷のためでなく、病院の不衛生から発するコレラやチフスで亡くなる方が多かったといいます。
こうした想像を絶する戦地での経験を通して著されたのが「看護覚え書き」(1859)です。これについて彼女は、「看護婦」のために書いたものではなく、女性のために書いたのだと言っています。なぜなら、「女性は誰でもその人生のいろいろな折に看護婦にならなければならない」からだ、と。
彼女にそう言わしめたのは、思うに、鈍感さや傲慢さに加え、責任回避と保身しか念頭にないような男たちがあまりにも多く、当てになどしていられなかったという事情もありそうです。「人間の言葉のうちで『私は知りません』ほど情けない言葉はありません」という彼女の責任感こそが、知恵を生み、力を生み、自分の境涯を大きくしていったとも言われます。
いま彼女が生きていたら…ウクライナ紛争のためにきっと何か行動を起こししたことでしょう。

2022年6月度学習会のご案内

6月度学習会

・日時:6月26日(日曜日) 13:30~15:30
・会場:菜の花ホール(第1・2集会室)
・内容:①DVD鑑賞…ひきこもり支援フォーラム (9分)
池上 正樹: KHJ広報担当理事、ジャーナリスト
②体験:「娘と私」…当事者家族が語る回復への道のり
③グループミーティング…
<おたより>
 南房総ひきこもり家族会が活動を開始したのは2019年の11月からで、今とは別の法人が主催し、もともとは精神障害者家族の集いでした。その歴史は古く、まだ精神障害者が「障害者」と法的に認定されない1995年に館山保健所で発足しました。以来27年が経ちます。その間、たとえば「精神分裂病」と言われていたものが「統合失調症」に変わり、福祉手帳が取得できるようになり、自立支援のための様々な法律や制度が改善され、社会資源は充実してきました。
かつて精神障害を恐れる世間の偏見におびえ、医療の隔離政策に抗いながら、草創期の家族の方たちの乗り越えてきた苦労は語りつくせません。そうした日本の精神障害の歴史の推移を見るにつけ、いま私たちが立ち向かっている「ひきこもり」という状況は、これからどのような展望が描けるでしょう。
 KHJのテーマに「わが子を自己実現の回復に導ける親」として、いかに自分が育つかという課題があります。親子と言っても、夫婦といっても、しょせんは互いに未完成ととらえ、一人の人間にもう一度立ち返る出発点として家族会を位置づけていきたいと願っています。

 

2022年5月度学習会のご案内

5月度学習会

・日 時: 5月29日(日曜日) 13:30~16:00・会 場: 菜の花ホール第1集会室(1階)
・内容:グループ・カウンセリング  講師:藤江 幹子先生
<プロフィール> 一般社団法人SCSカウンセリング研究所シニア・カウンセラー、認定心理士、
NPO法人KHJ千葉・なの花会理事長/元私立中学高校スクールカウンセラー
(共著)新.困った子ほどすばらしい【ハート出版】

今月の家族会は、当会の副理事長でもある藤江幹子先生にお越しいただき、グループ・カウンセリングを行います。グループ・カウンセリングとは、同じような悩みや困りごとを持つ人たちが集まって、カウンセラーを中心に話し合いをするなかで、問題解決の糸口を探ろうとするものです。集団療法とかグループセラピーとも呼ばれ、広く病院や福祉施設などで取り入れられています。
一対一のカウンセリングなどと違って複数の参加者がいるので、他のメンバーの様々な課題などを参考にすることができるのが特徴です。「他人は自分の鏡」と言われるように、他者に自分の姿が映し出されることも多いのです。また、共感的に支えてくれる「仲間」や「味方」が増えるということでもあります。
ひきこもり相談のベテランである藤江先生に参加していただき、直接お答えしてもらいます。日ごろの悩みや経験をわかちあい、他者の体験から学ぶよい機会となることでしょう。

□参加資格 当事者家族および本人
□参加費  1000円(本人無料)

 

2022年4月度学習会のご案内

4月度学習会

・日時:4月24日(日曜日)13:30~15:30
・会場:菜の花ホール(第1集会室)
・内容:
①DVD鑑賞 報道特集:「再生への道 その支援」(20分)
(KHJ名古屋オレンジの会ほかの支援の様子を紹介)
②体験「我が家のあゆみ」当事者の家族が語る回復への道のり
④グループミーティング…

  • <おたより>

     「代わりに勝ってください」 北條カズマレ

    電車でスマホのゴルフ動画熱心に見てるサラリーマン。
    公園ででっかいカメを散歩させている老人。
    ラジオつけっぱなしでランニングするおっちゃん。
    わーって言いながら自転車飛ばす中学生。
    路面にチョークで「夏休み」と書く笑う子供。
    おぶった孫に子守唄歌ってあげてるおばあちゃん。
    みんなが今日も、悲しい記憶に勝てますように。
    私も、気分の激しい波や、神経の昂(たかぶ)りや、
    障害年金で暮らしているのを笑われることとかに、
    負けませんから。
    私は負けませんから、負けませんから、
    代わりにどうか、勝ってください。

    県内に住む精神障害者とその家族による初めての作文集「私たちの思いを寄せて」(千葉県精神障害者家族会連合会)が先ごろ完成し、刷り上がったばかりの1冊をさっそく一読。普段あまり文章など書くこともない人達が、正直な思いと願いと感謝と決意と…そして詩など、どれもがとても素晴らしく胸を打ちます。冒頭の文章はその中の一人のもの。
    今、毎日のように映ずるウクライナの母たちの悲しみに耐える姿に胸が塞(ふさ)がれます。いかなる理由があれ母を悲しませる人間は邪悪であり極悪です。それらに負けないで!と叫ばずにいられません。
    「勝たなくてもいいから、負けないこと」、これは人生を勝利したある偉大な母の言葉。
    「私は負けませんから」と。

2022年3月度学習会のご案内

3月度学習会

  • 日時:3月27日(土曜日) 13:30~15:30
  • 会場:菜の花ホールF(第1・第2集会室)
  • 内容:①「母の努力が実を結んだ我が子のひきこもり回復まで」
    濁川 靖子さん(KHJ千葉なの花会副理事長)
    ③グループミーティング…小グループで懇談を行います。日頃の悩みを共有し、他の参加者のお話を聞いて共感してみませんか?
  • <おたより>

    「3月11日」、11年目の”あの春“(東日本大震災)がまためぐりきました。この日が近づくと様々な報道特集が組まれますが、そんな中で、ふと目に留まった新聞の記事がありました。
    KHJ いわて石わりの会支部長の佐々木善仁(よしひと)さん。KHJが開いたある研修会で同じグループとなり、互いに自己紹介しあった時のこと。陸前高田市にお住まいと聞いて、すぐに津波の話題になりました。佐々木さんには中学生のときからひきこもる息子さんがいて、津波が襲ってきたときには母親が必死に避難を呼びかけたそうですが、とうとう部屋から出てくることはなく、そのまま母親とともに呑み込まれました、と。(享年28歳) それを聞いたときにはしばらく言葉が出ませんでした。
    いま佐々木さんは、奥様が立ち上げた「不登校ひきこもり気仙地区父母会」の運営を引き継ぎ、東北各地を奔走しています。全国には、ひきこもり・不登校などの家族会がKHJの支部だけで56か所、それ以外にも母親の会、当事者会など大小さまざまな組織があり、こうした親御さんたちの已むにやまれぬ思いによって、地道な活動が続けられています。
    その56番目に誕生した一番若い支部が私達「南房総ひきこもり家族会」です。いわばまだ草創期、ゆえにその歴史が浅い分、地域の理解もまだまだこれからというところです。これからも、共々に励まし合いながら、希望をもって前進して参りましょう!

2022年2月度学習会のご案内

2月度学習会

  • 日時:2月26日(土曜日) 13:30~15:30
  • 会場:菜の花ホールF(第1・第2集会室)

予定内容

  • ①DVD鑑賞(内容未定)
    ②「回復するための5つのプロセス」 親が主体的に取り組む回復方法について
    ③グループミーティング
    小人数に分かれてのグループミーティングを行います。日頃の悩みを共有し、他の参加者のお話を聞いて共感してみませんか?

※出欠のご連絡:加藤 090-2335-1338 = ショートメール可
※個別相談も受け付けております。あらかじめお申し込み下さい。

2月のおたより

恐るべし『ハヤリカゼ』の『バイキン』!マスクをかけぬ命しらず! (国立保健医療科学院 所蔵貴重書 –「流行性感冒(1922)」)

1月のご案内を出して間もなく、急激な感染拡大による県からの自粛要請があり、1月の学習会は中止いたしました。もはや想定内の行動となりつつある自粛生活の日々ですが、人びとのストレスは増大しています。コロナ危機は、社会のあらゆる方面に打撃を及ぼしていますが、特に指摘されているのは、今まで弱い立場にいた人たちが、より深刻な状況に陥っているという事実です。これは、特定地域に集中して起こる災害と違い、コロナ危機では社会全体が〝被災”していて、「支援が必要な人たちが身を寄せ合う避難所」のようなものが、誰の目にもわかる形で存在していないということです。
さらに、こうした日常の中で、感染防止の徹底を通して、自分の身は自分で守る(自己責任)という意識が続くと、他者への関心が向きにくくなる「意識のロックダウン」ともいうべき傾向が広がりかねないと懸念されています。私達家族会において、それぞれの家庭の状況は様々ですが、昨年KHJ全国ひきこもり家族会連合会が行った当事者調査によると、コロナによる好影響として「家族関係が良くなった」「気持ちが楽になった」「適度な距離感が保ちやすくなった」ことがあげられています。
ポストコロナを見つめる視点から、様々な困難をバネとして、一歩でも家族が前進できるチャンスに変えられるよう、私たち応援していきます。

12月度学習会のご案内

12月度学習会

  • 日時:12月25日(土曜日) 13:30~15:30
  • 会場:菜の花ホール2F(第3・第4集会室)

予定内容

  • ①DVD上映「カンパニュラの夢」(36分)
    作品のテーマは「超高齢化社会とひきこもり(8050問題)
  • ②グループミーティング
    小人数に分かれてのグループミーティングを行います。日頃の悩みを共有し、他の参加者のお話を聞いて共感してみませんか?

※出欠のご連絡:加藤 090-2335-1338 = ショートメール可
※個別相談も受け付けております。あらかじめお申し込み下さい。

12月のおたより

節目となる本年も残りわずかとなり、暮れも押し迫っての月例会ご案内となりました。本年最後の家族会はビデオ上映会です。

今回上映する作品「カンパニュラの夢」は、急速に高齢化が進む今、8050問題は誰にでも起こりうることと認識し、地域の人々がひきこもりなどの悩みを共有し偏見をなくすとともに、互いに助け合うことで地域共生社会の実現をめざすというドラマです。

地方公共団体、学校、企業、NPO等の団体を対象としたビデオで、一般には販売されない貴重な作品ですので、ぜひご覧頂きたいと思います。

終了後は、作品をめぐっての感想や、それぞれのご家庭の状況を踏まえての意見交換などをするグループ・ミーティングを予定しております。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

映画『カンパニュラの夢』© 神広企画株式会社 2020 / 出演:宮地真緒、六角精児、山田ルイ53世 他