2022年9月度学習会のご案内

9月度学習会

       音楽療法士 上滝 司 弾き語りのひととき

  今月の例会は、音楽のチカラを生かして心身の健康の回復・向上をはかる「音楽療法」を体験します。まだしばらく続く今の暮らしの中で、心や気持ちが疲れたときのリフレッシュ方法を一緒に学びましょう。
上滝(こうたき) 司(つかさ)氏プロフィール

懐かしいメロディに聞き入る参加者

1960年沼津市に生まれる。ピアノ教師だった母に育てられ、4才の頃から様々な楽器に親しむ。16才より各種音楽グループ、バンドに参加、吹奏楽、管弦楽、各種伴奏を経験。28才の時に視力障害を発症しリハビリと療養生活に入る。36才の頃より高齢者施設、作業所、精神科病院で音楽レクリエーション、音楽療法の実践を開始。41才で音楽療法の基礎を正式に学び、音楽療法士となる。50才のときピアノ調律実地訓練を受ける。
現在は居住地の横浜を中心に、医療機関、福祉施設、自治会などでの演奏活動を続けるかたわら、横浜市内の地域生活拠点で語らい電話相談員のボランティア活動にも取り組んでいる。ご本人の幼い頃からの家族問題の葛藤などを通して、独自の家庭観も語られる。
<所属研究機関>
・アルコール関連問題研究会関東甲信越分科会、日本アルコールアディクション医学会、依存症関連学術大会にて音楽療法実践報告を発表(「物質使用障害に対する音楽療法の試み」等)

・日時:9月24日(土)13:30~ 場所:菜の花ホール
・音楽療法士 上滝(こうたき) 司(つかさ) 弾き語りのひととき
(演奏のほかに曲当てクイズやナンバーコール、合唱などもあります。)
・グループミーティング

<おたより>
秋の訪れを感じる時…空の色、雲の形、陽の短さ、落ち葉、稲穂、虫の鳴き声、句の食材、衣替え…厳しい暑さを耐えてきただけに、身の回りのほんの少しの変化に季節の移り変わりを感じ取ります。秋は間違いなくやってきたのです。
「冬は必ず春となる」
鎌倉時代に活躍した日蓮は、迫害の中で門下に数多くの励ましの手紙を送っています。
その中の一人 妙一尼御前(みょういちあまごぜん)は苦難の中で夫を亡くし、まだ幼い病気の子らを必死に育てながら、純粋な信仰をつらぬいていたといいます。手紙には「厳しい冬も、やがて必ず春となるように、あなたも必ず苦難を乗り越えることができますよ」と綴(つづ)られています。
人生には、暖かな春のように幸せなときもあれば、冬のように、つらく苦しいときもある。冬が秋に逆戻りすることは絶対にないし、冬がずっと冬のままでいることも絶対にない。ひとたび厳しい状況に立たされると、人はその苦しみに終わりがないと思ってしまう。しかし、あきらめなければ、そして一歩ずつでも歩みを止めなければ、必ず希望の春はくる…その教え通り、彼女は悲観も感傷もなく、ひたすら精進しました。
「冬は必ず春となる」のだと。
今月お招きしている講師の上滝(こうたき)さんは、28歳の時に視覚障害を発症しましたが、その宿命ともいうべき障害を使命に変えて、現在は音楽療法士として活躍の場を広げています。今回ご縁があって私どもの家族会に繋がっていただくことができました。日ごろ苦労されているご家族の少しでも癒しになればと、館山に来られることを楽しみにしています。できることならおうちのお子様にも声をかけてみてはいかがでしょう。たとえ断られても、それを対話のきっかけとしてみるのもよいかもしれません。